両国のつながりを見る



メッセージ



振り返る2国間の60年



2国間関係は発展し深化してきた。これは多くの残留元日本兵のインドネシア独立戦争での貢献をはじめ、2国間の歴史を築いてきた諸先輩たちの血の出るような努力の賜物であった。私たちはその功績の恩恵を享受し、歴史を受け継いできた。これから、いかなる努力が必要なのか。日イ平和条約、賠償協定締結・国交樹立周年の機会に過去の変遷を振り返ってみたい。

日本とインドネシアは世界に類を見ないほどの良好な関係を戦後一貫して構築し、社会・文化、経済・投資両面で協力し、相互理解を推進してきた。日本とインドネシアとの強い人間関係は、太平洋戦争中にインドネシアに駐屯経験があり、インドネシアとの強い信頼関係、人間的絆を有する人物の尽力・貢献によるところが一番大きかった。特に、スカルノ初代大統領との関係で、日本陸軍の今村均第軍司令官はブンクルの流刑地にいたスカルノ氏に対し、「日本軍に協力しなくても結構。あなたの政治的信念に従って行動してください」と言って出獄させた。今村とスカルノ両氏は、日本とインドネシアは兄弟国と呼びかけインドネシア人から大きな共感を得た。また、海軍武官府提督の前田精少将はインドネシア独立宣言文起案の際、官邸を提供しジャカルタ憲章の原文の訂正アドバイスをするなど大きく貢献した。スカルノ氏と前田少将との信頼関係は両国友好関係の樹立にとって非常に重要なものとなった。